徒然なるままに


★岩手小旅行 2019.6

 

 自分でもよくやるな,と思いつつ,北海道から帰って翌々日に今度は岩手に行ってきました.妹たちとの旅行ですから気兼ねはしません(が,気が抜けたともいえます).

 梅雨の間にしてはよくもった天候でした.ただ,やはり曇りの小岩井農場は寂しかったです.「青空に岩手山!」の写真を撮りたいと思っていましたが,岩手山すら心の目で見る必要があり,リベンジを誓いました.徐々に雨脚が強くなり(私は頭痛も始まって)農場もそこそこにドライブに切り替わりました.いっそ田沢湖まで,とも思いましたが,手近な御所ダムを回ってつなぎ温泉でお湯を浴びて(いいお湯でした)盛岡に戻りました.

 旅行であれ調査であれ,怖いのは朝目が覚めた時だったりします.今回がそうでしたが,翌朝,声が出ませんでした.北の国から風邪を持ち帰ったようで… 程よく動くと良くなることが多いので(特に調査中),盛岡市内の散策を楽しみました.思いがけず出会えたのは「石割桜」でした(写真下).盛岡藩家老の屋敷にあった庭石(花崗岩)の割れ目で育ったエドヒガンが,長い年月を経て巨礫を真っ二つにしていました.満開の姿はどれほど見事だろうとしばらく眺めていました.些末なことですが,この「石割桜」,道路標識には「The Rock Splitting Cherry Tree」と書かれていました.Splitting(半割)の単語を街中で見る時があるとは思っていませんでしたのでちょっと嬉しかったです(注:礫が運搬過程で破砕される際のひとつの現象として,自分の論文で好んで使っている表現です).

 なお,午後は体温の上昇が自覚でき,さすがに限界でした(歩いたら悪化したみたいです).新幹線の時間までミラーボールの回りそうな個室で横になり,何とか無事に帰宅できました.旅行の企画や手配に加えて,姉の看病までしてくれた妹らにはとても感謝しています.


★梅,とれました 2019.6.2

 

 立正地理学会(6/1)を無事に終えた翌日,実家に戻りました.実家のある団地では毎年夏前と秋頃に草取りイベントがあり,中庭などの共用部分を皆さんで草むしり&剪定します.要はその人手として駆り出されたわけです.が,電車とバスで乗り継ぎ乗り継ぎ,実家に着いた頃には終わりかけていました(私が遅れたわけではなく,「30分前行動」というものだと解釈しています).着替えて軍手まで装着して”終わる”のも少しマヌケなので,実家の庭の一画でたわわに実る梅を収穫しました(剪定もしつつ).
 梅の相手をする私の様子を見ていたご近所さんの今日の一言:

「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」.剪定に弱い桜と剪定に強い梅を対比した言葉ですが,確かに梅は伐らないと伸びる一方です.幹や枝が堅くて大変ですが,ノコギリとハサミで頑張りました.梅の実は豊作.次に実家に戻ったころにはきっと美味な梅ジュースになっていると確信しています(母に感謝です).

 

後日談:大変おいしい梅ジュースになっていました.

おすそ分けいただいて,蒸し暑いこの頃,炭酸割を楽しんでいます.


★国分寺周辺の自然地理学 2019.4.22

 

 今年度から国分寺にある東京経済大学で非常勤講師を務めています(担当は「自然地理学」です).国分寺という街中にある大学で自然地理学を教えるのならば国分寺崖線は外せない!と思い,授業準備も兼ねて,年明けから何度か国分寺巡検をしていました(国分寺に所縁のある恩師にも案内していただきました).国分寺駅周辺をしっかり歩いて回ったのは高校3年のとき,(のちに入学することになる)首都大の地理学教室主催の巡検以来だったかもしれません.

 正直な感想は「こんなに湧水の見られる公園が多かったのか」です.その思いを伝えるべく,東経大の講義では第2回に「国分寺周辺の自然地理学」と題して,”坂道の多さ”に続けて”湧水の多さ”を紹介しました.大学周辺に自然の憩いの場があるのですから,ぜひ訪ねてほしいです(個人的に特におすすめなのは滄浪泉園です).

 自然地理学では様々なスケールで物事を見る力が必要になります.地球全体で考える話題の前に,身近な話題で少しでも興味を持ってもらえたらなと用意したつもりです.情報量が多くて大変な授業かもしれませんが,頑張ってほしいと思っています(授業を提供する私が言うのもなんですが).

 


★熊谷でサクラサク 2019.4.8

 立正大学熊谷キャンパスの桜が満開となりました.昨年,着任した2018年は4月にはもう桜が散っていて,少し寂しい思いをしたのですが,今年は日ごと見事な桜を楽しんでいます.

 入学式が行われた4月1日は,ほぼ満開でした.構内を流れる小川沿いのソメイヨシノの並木は熊谷キャンパスの撮影スポットとなっており,記念写真を撮る新入生の姿をよく見ました.

 4月第1週は少し冷え込んで花のもちが良いといわれていましたが,4月8日の授業開始日も確かにまだまだ枝には重そうな花がついていました.2年分の桜を眺められた心地です.

 着任2年目も頑張っていきます.


★「この小石を四万十川の河原に」 2019.2.16

 朝日新聞(2/9)夕刊に掲載されていた記事に目が留まりました.
 四万十市観光協会宛に差出人不明の小石と手紙が届いたそうです.手紙曰く,昨年の旅行時に持ち帰ってしまった小石を元の川に返してほしい,とのことで,職員の方が四万十川にそっと落としてあげた,という内容でした.

 3年半ほど前に巡検で訪ねた四万十川を思い出しながら,この小石は良い人に拾われていたのだな,と感じたのが正直なところです.私に拾われた礫たちといえば,元の川に返されることは(ほぼ)なく,私や学生たちに好奇の目を向けられ,研究室の片隅で泣いているのだろう,と容易に想像できます.

 真面目なことを書きますと,分析対象として採取した砂礫はコンテナボックスで保管しています.それ以外に,調査や巡検で出逢って”一目ぼれ”した礫たちがいますが,まだきちんと居場所を決めてあげられていません.このHPでも,いつか彼らを紹介できるページを設けられたらな,と秘かに思っています.

     羊群原ではなく,リアル羊:小岩井農場にて

    石も桜も好きですが,今回は桜に軍配が上がりました

  東経大の中にも「新次郎池」という湧水スポットがあります
  (春前でちょっと枯れ気味…)

はじめてお持ち帰りしたチャート(桑名にて)

多数の”断層”を含み,間の泥岩層はホルンフェルス化しています