2018



★国際堆積学会議(20th International Sedimentological Congress)in Québecに行ってきました 2018.8

 

 国際堆積学会主催で4年に一度開催される国際堆積学会議(ISC)に参加しました.2014年のスイス・ジュネーヴ大会に引き続いての出席です.2018年大会はカナダ・ケベックシティで行われました.お盆の頃,日本では記録的な猛暑となる中,冷涼なケベックの気候を味わいながらの滞在でした.
 大会は全5日間の行程で行われ,中日の日帰り巡検を挟んで,前半2日間と後半2日間で口頭発表とポスターセッションが組まれています.私は前半のポスターセッションで,博士論文の一部(渡良瀬川流域にて調査した砂礫の岩種・粒径・円磨度の関係)を紹介してきました.つたない英会話にはなりますが,海外の研究者とここぞとばかりに意見交換ができ,ある意味ストレス発散にも似ていました.

 中日はバスでケベックシティ郊外にあるモンモランシーの滝まで出かけました(写真下).5年前に旅行でナイアガラの滝を訪ねているのですが,モンモランシーの滝の落差はナイアガラをしのぐと知り,歩いて階段を下りながらその落差を実感しました(ナイアガラではクルーズで滝つぼ近くまで行きましたが,水量に圧倒されました).モンモランシーの滝はケベックシティの目の前を流れるセントローレンス川の支流にありますが,滝が侵食によって移動してきた過程がよくわかりました.炭酸塩質の肌色っぽい頁岩(泥岩)が露出している様子も楽しめました(日本では黒色頁岩が圧倒的に多いので新鮮でした).

 ちなみに,ケベックシティを一望するなら,新市街にあるキャピタル展望台がおススメです.